開業医による開業後を振りかえって

医学・健康

おはようございます。

私は現在、内科循環器として開業をしております。

現在は1日40-60人ほど外来で診察させていただいてます。

日によって来院数はばらつきがありますし、月によってもかなり

変動は大きいです。12月から2月にかけては明らかに風邪のかたが

増えて、来院数は年内では一番多いシーズンになります。

また、これからの時期3月からは花粉症のかたも増えます。

耳鼻科に行かれる方もいますが、毎年絶対花粉症になるというようなかたは、

内科での診察、処方を希望される方もいらっしゃいます。

開業して数年経過すると、いろいろとわかることもあるので

すこし振り返りたいと思います。

開業は何科がおすすめ?

内科で開業をするにしても、みなさん専門の科をもって開業されると思います。

循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、膠原病内科

代謝内分泌内科、血液内科といった具合に内科も細分化していますが標榜するのは内科・○○科となると思います。

では何科が開業によいかというと、これだというものはないです。

ただ、循環器内科は治療自体に侵襲的なものが多いため、開業医ができることはどうしても少なくなってしまう傾向があります。

検査も心エコー検査、心電図、歩行負荷心電図、Holter心電図といったものでしょうか。

施設によればトレッドミルまで置くことができますが

スペースの問題や医師が付き添う時間を考えるとコストパフォーマンスは良いとは言えません。

その点、消化器内科は手に職があるので、セールスポイント(鎮静を使う、手技が上手など)

によっては早い段階から来院数が伸びてくることも考えられます。

かといって、膠原病内科、血液内科がだめかというと

そんなことはありません。

いまや患者さんはいろいろと知識もあり、専門科での診察を希望されるためまわりにクリニックが少なければその専門がセールスポイントになるので

やや遠いところからも来院するかたも増えると思います。

開業数年での来院数は?

62人、67人、78人、55人、52人、24人 

こちらは当院でのある週の来院数です。みなさんはどう思われましたか。

この週は当院でも比較的忙しい週でした。

この時期だと風邪のかたによる上乗せのため普段より来院数が増えています。

ただ、平均来院数を増やしていく大事なポイントは、全体の底上げになります。

いわゆる高齢のかた、毎月受診してくれる方がどのくらい来院されるかが重要になります。

この世代に来てもらうためにはどうするかというと結局は口コミの力が大きい印象です。

看板広告、HPなどがありますが、それらを見て来院するかたは単発のかたや、若い方が多く、毎月来院するようなかたはまれです。

もちろんそういったかたも大事ではありますが。

ただ、病院に毎月通うような世代のひとは比較的高齢であり

その方々の情報網として、地域の集会などでの口コミが中心になります。

その話題にあがるためには、どうしても年数が必要だと思います。

丁寧に診察をしていれば、年数さえ経過すれば1日平均40人は来院します。

内科医として開業する場合、大事なのは丁寧な診察と経年数に比例すると思われます。

あまりにも当たり前になりますが、ほかの科ほど自由診療をうたえない以上は

その基本を継続していくことが、来院数増加につながると思います。

午後休診はしないほうがよい?

私のクリニックでは土曜日以外で午後休診にしている日を1日設けています。

ただ、いまでも午後が休診日の来院数は少ないです。

開業前に見学にいった医院が月曜から土曜日午前まで午前午後やっている医院でしたが、かなり

混雑している印象をうけました。当院の患者さんに聞くと、午後休診日の日を

当院の休日と認識している人が多く(おそらく午後休診のときに間違えて行かないようにするため)

そのため、午後休診の際の午前中はいまだに来院数は少ないままです。来院数という意味では午後休診日が足を引っ張っている感じです。

ただ、体力的にも、中日の午後休診というのはありがたいですし、家族と過ごす時間もとれて個人的には後悔はないです。

もし、体力的に問題がないなら、月から土曜日までフルで診察できれば、それが一番来院数upの近道かもしれません。

幸いにも、開業して以降は比較的順調に来院数は増えてきており

月々の返済も滞ることもなく過ごせています。

あとは副業でいかに貯蓄資産形成ができるかが私の当面の目標になります。

それではみなさん良い1日を

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