みなさん、日頃からビタミンを摂取していますか。毎日しっかりと健康的な食事がとれていれば良いですが、忙しいとどうしても食事が不規則になったり、無理な減量をして簡単に食事を済ませたりしていませんか。ビタミンは筋肉を合成する上で必要な触媒であり、免疫力アップ、疲労軽減、肌をきれいにするなどその効果は計り知れません。食事だけで十分なビタミンを摂取するのは管理栄養士などのプロの方じゃなければ難しいでしょう。そんな時はサプリメントをおすすめします。
実際どのサプリメントが良いのでしょうか。今回はアメリカのサプリメントを徹底比較しました。サプリメントとしてビタミンを取る場合、アメリカのものだと過剰摂取になっていないか心配になりませんか。1粒ずつ比べるにしても面倒だし、ビタミンサプリメントを種類ごとに摂取するのも大変です。この表を参考にマルチビタミンを選んでみてください。
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目次
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アメリカのサプリメント事情
アメリカでは年齢や性別に関係なく、ほとんどの人が何らかのサプリメントを摂取しています。日本と比べ、栄養バランスのよい食事を摂るのが困難で、料理をする人が少なく、油や塩分の多い外食の機会が多いからです。アレルギーや宗教の問題もあります。どうしても偏った食事になりがちで、サプリメントを取らざる得ないのです。
また日本のような国民健康保険制度がないアメリカでは、予防医学が発達しており、いかに病気にかからないようにするかが重要になります。そのため、健康でいるためにサプリメントを取るという意識が根付いているわけです。
みなさんもアメリカのサプリメントを管理する「FDA(U.S. Food and Drug Administration)」を一度は耳にしたことはあると思います。日本の厚生労働省の様な機関で、サプリメントを含めた食品や医薬品、化粧品などについて有害品・違反品の取り締まりを行うアメリカの政府機関です。アメリカに出回る食品や化粧品など私たちに身近な商品・製品の安全を守っています。この政府機関の取り締まりは非常に厳しく、管理されていることで有名です。
また、アメリカは裁判大国でもあるため、少しでも健康被害がでるようなサプリメントを販売した場合、容易に裁判となってしまい責任を追及されてしまいます。そのため、各メーカーのサプリメントに対しての管理も徹底されており、高品質で信頼されたサプリメントを販売しなくては市場で生き残れないのです。
マルチビタミン徹底比較
Nature’s Way, Alive! | Optimum Nutrition, Opti-Men | エランバイタル マルチプル | 大塚製薬 ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル | |
ビタミンA | 2475mcg (7500IU) | 1000mcg | 1980mcg (6000IU) | 300mcg (900IU) |
ビタミンC | 175mg | 100㎎ | 376mg | 125mg |
ビタミンD | 33mcg (1000IU) | 12.5mcg | 1.675mcg (67IU) | 10mcg (400IU) |
ビタミンE | 80.4mg (120IU) | 55mg | 67mg (100IU) | 9mg (13IU) |
ビタミンK | 80mg | 25mg | ー | ー |
チアミン | 25mg | 255mg | 16mg | ー |
ナイアシン | 50㎎ | 25mg | 33mg | 15mg |
葉酸 | 400mcg | 333mcg | 140mcg | 240mcg |
ビタミンB12 | 100mcg | 33mcg | 33mcg | 3mcg |
価格 | 1848円(60粒) | 1821円(90粒) | 2780円(90粒) | 1764円(120粒) |
1日コスト | 約30円 | 約60円 | 約90-150円 | 約15円 |
推奨量 | 1日1粒 | 1日3粒 | 1日3-5粒 | 1日1粒 |
4種類のマルチビタミンを比較してみました。1粒分のコストとしては日本メーカーがお得になっています。容量は海外メーカーの方が1粒あたりのビタミン量が多いですね。では、このビタミンは何粒なら適量なのでしょうか。過剰摂取になっていないか検証したいと思います。
ビタミンの摂取基準量、上限量はどのくらい?
今回は米国科学アカデミー医学研究所の食品栄養委員会(FNB)が設定した食事摂取基準(DRIs)、上限量を参考にしてみました。
DRIは、健常人の栄養摂取の計画と評価に関する一連の基準値に対する総称です。これらの基準値は年齢や性別ごとに異なっていますが、今回は成人の摂取量について紹介します。基準量とは簡単にいうと、不健康にならない最低限の量で、健康的な生活を送る場合はもう少し多く摂取をおすすめします。
免疫機能、視覚、生殖、細胞情報伝達に関与しているビタミンAの推奨栄養所要量は男性900mcg、女性が700mcgとされ、許容上限量は3000mcgとされています。
ビタミンCは、コラーゲンや神経伝達物質の生合成に必要です。コラーゲンは結合組織の必須成分であり、創傷治癒の上で重要な役割を果たすとされています。そのビタミンCの推奨栄養所要量(RDA)は75-90mg、許容上限量は2000mgとされています。また、ビタミンCは水溶性のため過剰に摂取することになった場合、自分で排尿されるようになっています。
骨粗しょう症の予防として処方もされているビタミンDです。推奨量は15-20mcg、許容上限量は100mcgです。
抗酸化作用が特徴のビタミンEです。ビタミンE(α‐トコフェロール)の推奨栄養所要量(RDA)は15mg、許容上限量は1000mgとなっています。前立腺癌のリスクを考えると、250mgが上限でしょうか。
ビタミンB12は、貧血予防にもなる正常な赤血球細胞の形成、神経機能、DNA合成に必須である。ビタミンB12の推奨栄養必要量(RDA)は2.4mcg、ビタミンB12は有毒となることはないため、許容上限量は設けていないとのことでした。
ヨウ素(葉酸)は甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の産生に欠かせない物質です。推奨栄養所要量(RDA)は150mcg、妊娠中は220mcgとされています。許容上限量は1100mcgとなっています。
以上がビタミンを摂取する場合の推奨栄養必要量および許容上限量になります。どのサプリメントでも1粒で推奨栄養必要量は達成できていることがわかります。
おすすめのマルチビタミン
4種類を比較しましたけど、実際の評判などはいかがでしょうか。個別に紹介したいと思います。
Nature’s Way, Alive
アメリカのサプリメントとなります。今回1粒を比較した結果、4種類の中ではビタミンの量は多いです。たあ、それで過剰摂取になるほど多すぎるわけではありません。おすすめの量が1粒というのもポイントかもしれません。コストパフォーマンスもいいです。比較した中では一番のおすすめかもしれません。今後マルチビタミンを買う場合はこちらを買おうと思います。
Optimum Nutrition,Opti-Men
1日の推奨量は3粒を内服するようにとのことですが、3粒だと容量が少し多すぎる印象です。アメリカのマルチビタミンの場合は1粒が高容量のため3粒になると過剰摂取ですね。1粒だと、量としては中途半端なため、Nature社のマルチビタミンの方がおすすめです。ハードなトレーニングをしているような方なら3粒を飲んでも平気かもしれません。そういった場合はオプチメンの方が容量とコストパフォーマンスの上でおすすめになります。
エランバイタル マルチプル
こちらは、筋トレの神様こと山本義徳先生おすすめのマルチビタミンになります。推奨量は3粒から5粒ですが、その容量だと明らかに過剰摂取です。かといって1粒だと容量は中途半端になります。日本だと、山本先生の影響でおすすめになりますが、世界的には他のマルチビタミンの方が人気です。飲み過ぎには注意してください。脂溶性ビタミンの場合は臓器に沈着したりします。
ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル
日本のマルチビタミンといえばこちらになりますね。日本製だ制限がかかって、少ない容量だと思っていましたが、それなりにビタミンが入っています。1粒15円と一番お得です。運動習慣があまりない方にはおすすめだと思います。週3回以上トレーニング、運動するような人はアメリカ製を選択しても良いかもしれません。
まとめ
以前から気になっていた、マルチビタミンを比較してみました。一時期、私はエランバイタルを1日5粒飲んでいましたが、おそらくその影響で肌が少し荒れてしまいました。5粒も内服しないように気をつけてからは肌は元に戻っています。今現在私は1粒だけで対応しています。ただその時の経験から、ビタミンについて注意するようになりました。ビタミン剤の過剰摂取は注意してください。水溶性は過剰摂取になれば自然と尿として排出されますが、脂溶性ビタミンんは体に蓄積して、副作用がでてしまいます。
たくさん取りすぎず、推奨量よりも少なめに内服することをおすすめします。
今回紹介したサプリメントの上限量は成人以降が対象で、未成年に当てはまらないので、注意してください。
それでは良い1日を
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