最近はいかに効率よく読書をしつつ、いかに自分に役に立つようにできるかということに興味があるため、読書本を意識して読んでいます。
こちらは現役東大生が書いた本のようです。
元偏差値35の学生が、東大受験を決意し、2浪の後、この読書術を実践した結果、東大に合格、現在は東大の学内書評誌の編集長をつとめ、東大3年生にもかかわらず、何冊も本を発行している人みたいです。
それでは先に今回のおすすめ・読む価値があるかを点数にして紹介したいと思います。
おすすめ・読む価値 : [star2]
なかなか厳しい結果にはなりました。
ただ、これが現実だと思います。みなさんにはおすすめできません。1400円もします。
その価値はないでしょう。(いろんな意見がありますので一つの意見と思って聞いてください)
あとで、厳しい結果の中でもいくつか参考になるところを挙げたいと思いますが、基本は内容は薄いです。
【おすすめできないポイント】
- 勝手にマーカーが引かれている
- おすすめしている読み方がなんとなく受験的
- 東大ブランドを利用しているだけ
勝手にマーカーが引かれている
これは本としてはあり得ないですね。
作者としては親切心で大事なところにマーカーをつけているのかもしれません。インターネットやブログなど10分程度で読める内容であれば、大事なポイントをマーカーするのも一つの手段かもしれませんが、本でこれをやられるとたまったものじゃありませんん。(こういったマーカーがいたる所に塗られています)
なぜかというと読む人はその人の主観で本に目を通しているのに、作者が勝手につけたマーカーの部分で読む内容がストップしてしまうということが起こってしまうのです。
しかも、自分としてはそこまで大事じゃないということがよくあり、読んでいて、スムーズに読めないことがストレスになってしまいます。
こんなことをしている時点で人にお勧めできる本ではないです。
おすすめしている読み方がなんとなく受験的
作者がこの本でおすすめしている読み方に”追求読み”や”パラレル読み”や”クロス読み”といった方法をおすすめしています。
”追求読み”とはなにかと言うと、自分の中で疑問に思ったことを自分に問いかけながら読みましょうという読み方です。
東大生はこんな読み方ができるのでしょうか。本の読み方というよりは、受験の際に使う国語・論文の読み方に近い感じがします。
論文でどうやって点数を上げるか、国語の試験の作者はどう思っているのかといった問題に対しての答え方をアドバイスしている感じです。
忙しい社会人が読む読み方ではなさそうです。
”パラレル読み”なども1冊の本と似た内容の本を並行しながら読んで理解を深めるとのことですが、なぜ似たような本を2冊も読まなくてはならないのでしょうか。
大事なのは良書をいかに自分のものにするかです。2冊、パラレルに読んでも、愚書を読んでいるようでは意味がない気がします。
この本で全体的に漂う受験的な匂いが読書術として向いていない気がします。
東大ブランドを利用しているだけ
結局この本を買う人は、読書というよりは東大生がそんなふうに読んでいるなら自分も読んでみようと考えた人、東大に畏敬のねんを抱きがちな人が結局買ってしまうのでしょう(私も含めて)。
東大ブランドをこの作者はうまく全力で利用していますね。
この作者は東大で何を学ぶというよりは東大ブランドを利用して、いかに自分を発信していくかということに重きを置いている感じがします。
実際、作者のプロフィールには東大の何科に所属しているのかも書いていませんし、過去に出した書籍のタイトルも、全て現役東大生が記載されています。
東大ブランドを現役でいるときにとことん利用しようという感じがしてしまいます。
本当に読書に向き合っている感じはしません。
この本は結局タイトルが全て、それにまんまと我々が引っかかっているのでしょうね。
販売後2ヶ月で7刷も刷られていますが、市場はそれだけ東大信仰が強いのでしょう。
購入した人は若い人というよりは、私世代より上の世代の人の方が多く購入しているのではないでしょうか。
実際にもし役立つとしたら、受験生などの方がおすすめなのかもしれないです。
ある程度の年齢を重ねたような人は、もっと真剣に読書に取り組んでいる人の本を読むべきです。
以上がこの本のデメリットになります。
ただ、それではせっかくの1400円が無駄になるので、なんとかこの本からも学ぶべきところを探してみました。
【この本で得られたこと】
- 質問読み
- アウトプットする
読解力が高い人は情報を鵜呑みにせずに、自分の中で質問を考えて読解することができる人だからです。
本に書いてあることを全て、正しいとは思わずに疑問に思いながら読書をする。
本を読みながらこれを意識することは難しい気がします。
確かにこれができればその本についてより深く理解できるのではないでしょうか。
私も参考にしたいと思います。
こちらから著者に何かを投げる、つまり「アウトプット」をすることで、読解力も向上し、知識を自分のもの位することもできるようになるのです。
これはもう定番ですね。
アウトプットをする。結局は読みっぱなしが一番よくないのでしょうね。
どうしても読んだつもりになってしまう。
大事なのは読み終えた後に、どうやってそれをアウトプットするかです。
この本ではアウトプットの仕方は周りの人に感想として伝えるとしか記載されていません。
SNSで発信したり、日記を書いたりとにかくアウトプットをしていくことで情報が整理され脳内に記憶されていきます。
読書=感じたことをどうやってアウトプットするかですね。
東大読書を読みました。
最終的な結論は ”なんとなく内容が軽い” ということですかね。
結局、タイトルにやられて購入してしまいました。
こちらは、Amazonのネットサーフィンをしているときに見かけたのですが、やはり本屋で手にとってパラっとめくったりして中身を読まないと本当に良い本かどうかはわかりませんね。
見たことない本を買えるネットショッピングも良いですが、タイトルだけで良書を見分けるのはなかなか難しいです。
今後注意する必要がありますね。
読む価値:[star2]
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