開業医が子供のマネーリテラシーを上げるには-書評

その他・雑記

皆さん、マネーリテラシーというものをご存知ですか?

最近、耳にすることが増えたように思えます。恥ずかしながら、以前までは私はマネーリテラシーというものはありませんでした。自分の財布の中身も気にせず、通帳口座を記入することもありませんでした。最近になってようやく本を読んだりするようになり、経済というものはこんなに面白いものなのだと、この年齢になって、日本経済、世界へと目を向けられるようになりました。

よく医師は高給取りと言われます。確かにその通りだと思います。

開業医は当然のこと、臨床研修医を終えたとたんに、結果をだしたわけでもないのに、医師免許があるだけで月60万以上もらえたりするわけです。若いうちは体力に任せて当直などをすれば月100万円だって夢じゃありません。

また、医者の世界というのは、学者的な側面を持ちつつも、手術や技術的なところは体育会系や職人カタギな気質がある業界だとも言えます。

研修医が変わるごとに歓迎会、送別会、頻繁に人事異動もあるため飲み会、勉強会の後に飲み会と、そういった会が苦手な私でも以前は少なくて週1回、飲み会で帰りが遅くなることはよくありました。余談ですが循環器の先生は騒ぐのが好きな先生が多いです。魅力的な先生も多いですけど。

飲み会でも研修医や後輩(病院によっては無給ということもあり)にはお金を払わせないポリシー、奢る文化が残っていたりと、最先端な医学の勉強を学ぼうとしつつも、古風なところもあるわけです。

私も突然の多すぎる収入や忙しさにかまけて、毎月の収入、カードローンがどれくらいあるかなどを確認することもなく、日々散財して過ごし、気がついたら貯金していませんでしたというタイプでした。医者にはこういった人は多いと思います。

そんなわけで、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、私には子供が二人います。その子供たちにはなるべく小さいうちからマネリテラシーを身につけて成長してほしいなと思った次第です。

今回は開業医が子供のマネーリテラシーを上げるためには何をすれば良いかを勉強してみました。

ちなみに参考文献というか読んだほんはこちらになります ” お金に強い子供に育てる方法 ”、酒井 レオさんという方です。両親ともに日本人、ニューヨーク生まれの日系アメリカ人の方です。史上最年少でバンクオブアメリカの全米営業成績No1に輝き、起業して今に至るようです。

(目次)

  1. お小遣いはあげない
  2. 算数を嫌いにさせない
  3. 本だけは買い与える
  4. STEAM教育
  5. 子供に決断させる
  6. 勉強はリビングでさせる
  7. ダメな自分を笑い飛ばせる勇気を持たせる

お小遣いをあげない

他でも目にしたことがあり、その時も目から鱗だったので紹介します。”子供に小遣いをあげない” 言われるまでは考えたことはなかったですが、その通りですね。作者曰く、お金は労働の対価であり、子供だからといって毎月なんの労働もしていないのに、決まった額のお金が手に入ることはおかしいとのことです。

以前のように終身雇用制の時代であればそれで良いかも知れませんが、これからは”好き”なものを仕事にしていく時代で自分でチャンスを掴みにいく時代です。必ずしもやること全ての対価=お金ということではないですが、子供なりに親や家の手伝いをして対価としてお金をもらうということ、自分で稼ぐということを子供のうちから教えていくべきなのでしょうね。

私も参考にしようと思いました。

算数を嫌いにさせない

日本という国はインフラも整っており、なんでも手に入る居心地のいい国、かつ島国のため気付きにくいですが、インターネットの普及に伴い世界は身近なってきています。また、これからは今よりもさらにグローバル化していくわけです。

そんななかで世界の共通言語となると、数字・数学です。1+1=2というものは世界のどこに行っても変わらない不変の事実です。世界の人口、日経平均、GDPから始まり、お店の売り上げなど数字が示す内容というのはみんなが同じように理解できるわけです。数字は社会を知る入り口ですから、子供を数字嫌いにさせないということが親として大切です。

数学を得意になれというわけではなく、数字に苦手意識を持たせない、数学の答えを出すように、論理的に答えを導く考え方、物事を整理して、直面している問題や克服すべき課題に向き合える能力を身につけましょうということのようです。

作者曰く、数学は知識の積み重ねなので、ラクに解けるところまでさかのぼってそこから毎日コツコツするだけでも基礎的な力をつけて、自信につなげなさいということらしいです。これは子供にもよるためなかなか難しいですが、なるべく数学が好きになるように教えていきたいと思います。

本だけは買い与える

つまり読書習慣ですね。これだけインターネットが普及してくると自分が知りたい情報は簡単に手に入ってしまいます。自分から調べた断片的な知識を得て満足というのではなく、本屋に行けば自分の知らない未知の世界の本がたくさん置いているわけです。向こうから訴えかけてくるわけです。そのタイトルに騙されて購入してもいいですし、気になる表紙だからなど理由はなんでもいいです。

とにかく自分発信だけの知識ではなく、いろいろな知識を子供のうちから触れておくということは大事です。

アメリカの大学の研究では16歳の時に家に本が何冊あったかで、大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、IT関連のスキルの高さに比例することになたという報告があるようです。ニュースのように今の世の中を知るのも大事ですが、情報のスピードが必要ない世界のことならば、過去のその道を極めた人の人生が詰まっている本を読むことが大事になってきます。

我が家はまずは絵本から入っていきたいと思います。

STEAM教育

初耳です。こんな教育があるのですね。IT先進国で普及している教育でプログラミングは当然のこと、プログラミングの先にあるはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)、それにArt(芸術)を加えたSTEAMを個々で学ぶのではなく、これからのIT社会において重なるこれらの分野を横断的に学ぶ教育のようです。

プログラミングとは単なる指令、”作る”ためだけのスキルではなく、今後は多様な価値観や能力を持つ人たちとコミュニケーションしながら、社会を前進させていくスキルになります。そんなプログラミングを学ぶために必要な教育としてSTEAM教育があるわけです。ただ日本でそれを学べる場所なんてないわけですから、親としてはプログラミングに触れつつ、科学、自然、芸術などに興味を持たせていくことが大事なのかもしれませんね。

 

子供に決断をさせる

なかなか難しいところです。親としては今の自分自身の生活に不満がなければ、子供も同じように安定した未来へのレールを敷きたくなったりします。今の世の中はいい大学からいい企業へ就職することが正解とは言えない時代になってきています。働き方も変わり、自分のしたいことを自分から発信し、仕事にしていくことが可能な時代になってきています。グローバル化がすすめばさらに顕著になるでしょう。日本がいい方向に経済成長していけば、20年後には今ある仕事の30%以上はAIに代わっている可能性もあるわけです。親の価値観を押し付けるのではなく、子供自身に考えさせ、自分で納得できるように決断する力をつけさせたいですね。

ただ、人として大事な部分は親が教えるべきであり、子供に決断させるから親が無関心でよいよいというわけではないです。難しいものです。

勉強はリビングでさせる

まあ、これは有名です。この本の中でも触れられていますがデータによると東大生の48.6%がリビング学習していたようです。

私自身は自分の部屋で勉強をしていましたが、それで自分がすごく成績が良かったとは思いませんから、リビングで勉強することが本人にとって良いならば、リビング勉強を進めたいと思います。

親としては近くで頑張っている子供の姿がみれるのはうれしいですからね。

ダメな自分を笑い飛ばせる

これはなかなか難しいですね。

どういうことかというと、人間だれしもが万能ではないわけです。失敗したり、わからないことがあればそれを恥ずかしがらずに聞けるようなオープンマインドを持たせるということです。オープンマインドがあれば、自然と人が寄ってきますし、信頼もしてくれるということです。

逃げるのではなく、心を開く、どんな局面でも自分をさらけだすことが重要です。ダメなことを隠すのではなく、わからないことを聞いてくれるような親子関係でいたいですね。

 

今回、参考にして今後取り入れたいものを少なくとも2つ挙げるとするとこちらになりました。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]ココがポイント[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]

・お小遣い制にしない

・算数を嫌いにしない

[/st-cmemo]

今回は子供のマネーリテラシーを上げるうえでで下記本を勉強しました。他にも”子供名義の銀行口座を作って自分で通帳を管理させる”、”ボランティア活動をさせる”などまだまだ具体的なアドバイスが載っていました。もしお時間ある方は是非一読を

コツコツとマネーリテラシーを上げていきたいと思います。今回は自分だけではなく将来ある子供に対して。

それでは良い1日を。

 

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